ビデロジェニンとはメスの魚類特有の物資。しかし環境ホルモンに汚染されたオスはビテロジェニンを産生し始める。夏川は独立してバイオベンチャー企業を立ち上げ、ビデロジェニンを指標とした世界初の環境ホルモン測定試薬を開発する。そこへ剛腕で知られる公認会計士の菊石が訪れる。彼は「株式会社とは何か」を説き、資本と経営の分離、新興市場への上場の道を示唆する。夏川は経営方針に思い悩む。バイオ、アグリ、フード分野の3つのベンチャー企業を実際に立ち上げた起業家が自ら書き上げた問題作。
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