「プロローグ」「将来を語れ」「オレの人生はオレのものではいけない」
本からバイク、ステレオ、布団まで売り払い、セガレは航空チケットを買ってからオヤジに「日本の大学をやめてパリの大学に行く」と突然切り出した。「勝手にしろ」とオヤジは激怒。だが、セガレは「ほな」と言ってパリに旅立っていった。しかし、そこから100通を超える親子の手紙の往還が始まり、オヤジとセガレの心が次第に響き合う。やがてセガレの永瀧達治氏はパリ大学を卒業し、帰国後は日仏の文化の懸け橋を担い、1990年には仏政府から芸術文化シュバリエ(ナイト)を受勲している。妻はフランソワーズ・モレシャン氏。
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