フィリピン統一の国祖ホセ・リサール
明治、大正の日本は極東の島国であるがゆえに海外からの訪問者も少なく、そのためか逆に珍しい訪問者の記録をたくさん残している。フィリピン独立運動の先駆者ホセ・リサールも、その一人である。彼はスペイン統治時代の祖国に戻る決意をした。戻れば処刑であった。だが彼は祖国を愛する道を選んだ。処刑人は目隠しをされ背から銃で撃たれる。しかしホセ・リサールは撃たれた直後、目隠しを外し前へ振り向いて亡くなった。薄れゆく、その目線の先にはフィリピンの独立と愛する日本女性おせいさんの姿があった・・・・
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