「オシロイバナ坂」「現代詩の黒電話」
夭折の詩人 坂本タダシの唯一の詩集。死後、妻の理恵氏がノートに書き残された作品を出版した。代表作の「オシロイバナ坂」(熊本県文芸賞)の他に「現代詩の黒電話」「褪色」「夏ポンプ」を掲載。詩人の過敏すぎる繊細な心から発せられる言葉は、水飛沫のようにキラキラと輝き、弧を描いて読み手の胸に届く。詩を読む現代人は少ない。忙しすぎるのだ。しかし時には携帯電話をOFFにして情報の渦から解放されて、詩人が思い思いに温めた現代詩の「言葉」に触れてみようではないか。
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