讃美歌の詩形と音節
人間のみが歌う。生後間もない赤ん坊に音楽を聞かせると脳波に反応があることは知られている。喜怒哀楽に深く関わる音楽と宗教が密接な関係であることは当然である。 西洋のキリスト教では讃美歌の名曲が数多く作曲され、アメリカ南部の黒人の世界にも独自のゴスペルが生まれている。一方、我が国の神道や仏教からは「国民の誰しもが口ずさむ名曲」が誕生してこなかった。その違いとは何か。時には日曜日の礼拝堂から漏れ聞こえてくる美しい讃美歌に耳を傾けながら考えてみたい。
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