Books 書籍情報

干拓堤防の構造と施工技術の進展 芸術・建築

八農高紀要

著 者
勇川 忠史
発行所
熊本県立八代農業高等学校
ページ
P22〜P29 抜粋
出版年
1970年

熊本県南部の八代は干拓の街である。不知火海沿岸を埋めて埋めて埋めて干陸化して出来上がった真っ平な平野だ。干拓農地ではイ草やトマト、米などが栽培されている。トマトは全国生産量一位を誇り、塩トマトは人気商品にもなっている。有明海と不知火海を合わせもつ熊本の歴史は干拓堤防造成の歴史でもあり、古くは鎌倉時代から始まっている。堤防は土木技術を発展させ、災害から身を守り、肥沃な農地を創り出していった。それでも何度でも高潮が堤防を越水し、漁村や農村を襲い犠牲者が出た。堤防は自然と人間の棲む世界の境界線でもあるのだ。

NAMIDA Books の抜粋作品を読む
価格
220円(税込)

NAMIDA Books
登録なしでご購入いただけます