Books 書籍情報

詩とメルヘン3月号 短歌・俳句・詩・川柳

少年とライオン

著 者
ねこのここね子
発行所
サンリオ
ページ
P18〜P19, P24〜P27 抜粋
出版年
1979年

思えばグリム童話やアンデルセン童話は残酷さで満ちている。日本の舌切り雀だって怖い話だ。少年がライオンに食べられた結果、念願の強さを獲得する「少年とライオン」は第5回創作短編メルヘン賞で入選を逃がしている。メルヘンと童話は違うのだろうか。審査員のやなせ・たかし氏は、この作品は画家ルソーの「眠るジプシー女」を彷彿させると評している。メルヘンに造詣のない私はマキャベリの「君主論」が浮かんだ。弱い者は「長いものにまかれて」その派閥の一員になり、強い者の仲間入りが出来る。

NAMIDA Books の抜粋作品を読む
価格
220円(税込)

NAMIDA Books
登録なしでご購入いただけます