男の家具・女の家具
「畳は日本の家具である」と言われてはっとした。畳があまりにも身近で、そんな視点で考えたことがなかったからだ。こたつに座り、みかんを食べ、テレビを観て、時には座布団を枕にうたた寝する我々の姿は外国人の目にはどのように映っているのだろうか。日本は畳を基軸として家具が作られた為、ちゃぶ台も箪笥も低い。夜になると畳に布団を敷いて眠る。その生活様式も、新しい世代になると、やがては消えていくのだろうか。茶道や華道もテーブル、椅子の時代が来るかもしれない。
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