「のあざみ」「ぐびじんそう」「やぐるまぎく」「アカシヤ」
教養がないので「花」と言われても、直ぐに絵画や小説がたくさん思い浮かばない。私の場合、絵画はゴッホのひまわりではなく、黒田清輝の「鉄砲百合」がまず頭に浮かぶ。高校時代、久留米の美術館で初めてこの絵を見た時の感動は忘れられない。こちらも感受性の高い年齢だったかもしれないが<これが油絵のもつ凄みなのか>とうち震えていた。文学となると数多くの桜の描写ではなく、川端康成の伊豆の踊子の「彼女は花のように笑うのだった。花のように笑うと言う言葉が彼女にはほんとうだった」の一節が心に残っている。
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