Books 書籍情報

桟橋にぶち当たったオコゼ(言葉エッセイ) エッセイ

東京の方言について

著 者
川崎 洋
発行所
沖積舎
ページ
P210〜P224 抜粋
出版年
1988年

著者の川崎洋氏(放送作家)は本著で「方言はそれで育った母乳のようなものであり、懐かしさ以上に、体を流れる血が呼応するような、言葉の結晶体なのだ」と記している。これでようやく方言のもつ磁力や石川啄木の停車場の句の深みがわかった。私は福岡県出身で、家内は兵庫県出身。我々夫婦は熊本で長いこと暮らしている。3人の子供たちは熊本で育って他県に巣立っていった。家内の関西訛りは治らない。さて子供たちにとって母親の方言はふるさとなのか、それとも実家というもうひとつのふるさとなのか。

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220円(税込)

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