プラトン
学生時代、政治史ではなく「政治学」史という本をテキストとして読まされた。持ち歩くにも重すぎる分厚い本だ。ギリシア時代のソクラテスから近世のヘーゲルまでの政治理論の通史で、力つきたのか現代までには至ってない。ギリシア時代に始まった政治学は社会科学の中で一番古い学問と言われている。神にもなれず、されど獣にもなれない人間は、絶えず、その間を往還する存在だ。その人間たちが織りなす権力闘争を基盤とする「政治」から未だに我々は解放されてない。永遠に答えがないような政治に対して智の巨人、哲学者たちがどう挑んだのかを垣間見るのも悪くないかもしれない。
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