存在のための歌他
私の場合、詩集は本屋や図書館で軽くめくっても何も感動しない。要するに心が鈍いのだ。そもそも街を出歩いているときは頭が詩を読むモードになっていないのかもしれない。ところが詩集を持ち帰り、何度も繰り返し読んだり、あるいはNAMIDA BooKsの役者さんに朗読してもらい、かつ動画にして風景を加えると詩人が発する言葉が一気に意味を帯びて迫ってくる。ようやく言葉と心中する詩人の凄みが理解できるのだ。詩集は聖書と同じだ。牧師に何度も声に出してもらって初めて感動が振動を伴って伝わってくるのだ。
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