ナンバー4の男 細川幽斎
いつの世も会議では一言も自分の意見を言わない管理職がいる。ただ会長、社長、専務の顔色を伺い、会議の行方を静かに見守っているだけなのだ。こういう人間は世渡り上手で、何故か出世する。関ヶ原の戦いのとき大谷吉継は負けると分かっていても石田三成に味方して滅んだ。一方、本能寺の変で細川幽斎は盟友の明智光秀をあっさり裏切り秀吉側に寝返った。息子が光秀の娘と結婚しているのにである。彼は足利義昭、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の4人の天下人にうまく仕えて生き残った。その結果、子孫は繁栄し熊本藩52万石を拝領するまでになった。平成5年には細川護熙氏がついに首相までになっている。