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味の歳時記 料理

味の歳時記

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価格
330円(税込)

理(り)を料(はか)る

著 者
利井 興弘
発行所
文化服装学院出版局
ページ
P7~P32 抜粋
出版年
1967年

長いこと日本は四季があるからこそ多くの食材を使った多彩な料理があると信じていた。しかしアメリカやヨーロッパを旅すると四季がありながらそうでもない国ともたくさん出くわした。そこで初めて日本人は貧しかったからこそ旬の食材を実に大事に丁寧に調理していたことに気づかされた。貧しいからこそ自然の恵みに一層感謝して「根から葉まで、頭から尾びれまで」を創意工夫でもって焼いたり煮たり漬け込んだりして食べていたのだ。最近、学校でも食育の授業が始まったというが、ぜひ自国の料理を海外の料理と比較する講義もしてもらいたいものだ。

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