埋め立て地に野鳥の森ができるまで
人も自然の一部。だから死んだら人は<自然に還るもの>と大人に教わった。なのに、その大人たちが「経済成長こそが幸せの源」という掛け声のもと、せっせと自然を破壊して、コンクリートのビルや工場を建てていった。<矛盾しているではないか>。自然を破壊することは先祖の安眠の場を穢していることにならないだろうか。やがて自分たちも還って行く場所を自らの手で壊していく人間の行為を他の生き物たちはどう見ているのだろうか。そろそろ成長と開発だけの価値観から脱する大きな神話を取り戻す時ではないだろうか。