Books 書籍情報

日本の天気 サイエンス

日本の天気

NAMIDA Books の抜粋作品を読む
価格
330円(税込)

日本の気象は難しい

著 者
高橋浩一郎
発行所
岩波書店
ページ
巻頭写真、P1~P15 抜粋
出版年
1963年

15年間、アグリ系のベンチャー企業で働いていたので、否応なしに天気には敏感になった。特に6月から9月までは<魔の100日間>と位置づけて厳戒体制で臨まなければならなかった。まずは梅雨時の豪雨(湿舌)の到来だ。2012年7月、死者が30名にも及んだ「九州北部豪雨」を経験した。農場のベビーリーフはすべて流され出荷停止となった。続いて猛暑。ハウス内は40度を超える。最後が台風。夏の終わりには必ずやってきた。ハウスのビニールを社員全員で剥がし、過ぎると、また一から被覆しなければならなかった。天の恵みと怖さを体験し、天候と農業すなわち食糧との密接さを痛感した日々であった。

NAMIDA Books
登録なしでご購入いただけます