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人生有情 詩・短歌・俳句・川柳

人生有情

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価格
330円(税込)

漢詩が奏でるメロディ

著 者
鈴木修次 著
発行所
東京書籍
ページ
P135~P150 抜粋
出版年
1977年

北京に半年以上、滞在した経験があるが中国語は発音が大切だとつくづく思った。私の日本人の舌では、どうしても発音できないのだ。舌が痙攣を起こしそうになった。中国語は<メロディ>でもあるのだ。定家や芭蕉と違って、杜甫や李白、白居易は音のもつ力、<メロディ>にもこだわったに違いない。さて日本の学生は国語の時間、漢詩を習わされるのだが、そもそも教師がぜんぜん中国語を話せない。であれば古来の大詩人の魅力も半分しか伝わらないのだ。まるでメロディのない音楽の授業だ。せめて授業の冒頭だけでも、学生たちに美しい漢詩の音色を中国語で聞かせてほしい。

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