火と煙と舞台裏
床屋や新幹線の中で週刊誌を読んでいた。まあ悪い話のオンパレードで、不正や賄賂、芸能人の不倫や凶悪事件、そして政権の悪口で紙面が埋め尽くされている。週刊誌は、われわれ一般大衆の好奇心や欲求不満のはけ口である限りなくならないのだろう。洞窟時代、壁画に隣の洞窟のスキャンダルが記されていたという嘘のような話も聞いたことがる。ただ最近、気になるのはSNSと連動、共振、拡散して人権を無視したような炎上記事が増えたことだ。ターゲットにされたらひとたまりもない。心を病んだり自殺者さえ出ている。まさに魔女狩りの再来だ。それでもゴシップに耳を傾ける自分に悲しさを感じている。