無視できない暗示効果
かつて非常に珍しい名前の方にお会いしたが「自分の代で、この名前が消えないように努力している」と言われた。氏姓と一族の栄枯盛衰がセットの時代ならばいざしらず「何かの資料に残れば良いだけでは」と内心思った。かつて台湾の農業財閥と提携して仕事をしたことがあったが、通訳の女性の名前が何度も変わったことに驚いた。芸人と作家以外は名前を変えてはいけないものと思っていた私には驚きだった。加えて社員同士がビビアンとかジョンと呼んでいるではないか。名前とは何だろうか。考えてみるとフルネームで呼ばれるのはせいぜい空港の呼び出しと病院の待合室ぐらいなものだ。