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検挙率100%の福田警部 スポーツ・芸能・エンターテイメント

検挙率100%の福田警部

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価格
330円(税込)

米一粒からホシを割る

著 者
編集部
発行所
週刊読売(読売新聞社)
ページ
P68~P70、P8〜P14、P28~P31 抜粋
出版年
1962年

DNA鑑定や防犯ビデオが普及してない時代の捜査は本当に大変だったと思う。まさに捜査班の質が左右する。私の友人の税理士は祖父も父も兄も警察官だ。「毎日、悪い人間ばかり見ているとね、顔つきまで悪くなってくるんだよ」と彼は言った。「でも」と私は質問した。「国税の人も同じかも知れないね」と言うと彼は苦笑した。昔は冤罪や時効はたくさんあったと思う。被害に遭われた方だけが犯人の顔を最後に見ているのだ。しかし死人に口なしだ。もし逃走中の犯人が良心の呵責に苦しんだり、枕元に立たれてうなされるならば、まだ救われるが、平然と市民生活を送り寿命を全うしたならば納得できない。

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