ヒトはマウスのミュータント
遺伝子の数は約2万個と推測されている。遺伝子の構造の解析は進んだが、機能の解析となると各段に難しくなると云われている。特定の遺伝子が破壊されたノックアウトマウスは重要なツールだ。何故なら遺伝子が機能しなくなった結果、マウスに生じる症状を観察(表現型解析)すれば、遺伝子の機能解析に迫れるからだ。さてマウス研究のメッカはアメリカのジャクソン研究所だ。カナダ国境近くのバーハーバーという小さな町にある。ボストンからプロペラ機に揺られて行った。そこではマウスを用いて遺伝子の世界トップレベルの研究が展開されていた。ただただ腰を抜かさないように見学するのがやっとだった。